妻の作った　モンパルナスのキキ アングルのバイオリン　マンレイ　陶芸　裸婦像

高さ12cmくらいいつまでトルソー作ってるんだよ！！と、自分でもツッコミながらなかなか手が進まずだった全身像、やっと第一号が完成しました。粘土塊から彫り出すのがいいのか、別々のパーツを組んでいけばいいのか、手探りすぎて燃え尽きました。強度のために敢えて太く作っている箇所もありますが、背面からの視点は大切に、［アングルのバイオリン］を目指しています。初代トルソーの時にも参考にしたkiki（とマンレイ）ですが、やっぱ平面で一方向からしか見られないのは難しいですね。ギリギリ人間と呼べるくらいには形になってよかったなぁ…ヽ(´o｀；胸の谷間に穴を開けていますので細いものなら挿すことができます。（オブジェ系の陶芸で何が難しいって、こうして中を空洞にして通気の穴を通さないといけないところです。ヘタに粘土を抜くと崩れたり、いらんとこ貫通させてしまったり）kikiなのでなんとなく男と女っぽい形にしたワイヤーを挿してみました。このkiki、造形の段階で目元を二重にしたり、色々頑張ったんですがセクシーで大人っぽいあの雰囲気にはならず…タイトルを［素朴すぎるアングルのバイオリン］にしようかと悩むくらいには苦労しました。いつもながら似てないんですが、最後にアイラインと口紅を入れたら憂いをおびた退廃の香りが完成して感動しています。感動の後から（自分、化粧サボってんな…）みたいなブーメランがジワッと効いてきて余計に切ないです。ある意味、豚足や大根脚よりも心に刺さる陶芸になりました。きれいになりたいなぁ。