管理番号 | 新品 :89494021 | 発売日 | 2025/01/27 | 定価 | 3,200円 | 型番 | 89494021 | ||
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ご覧いただきましてありがとうございます谷崎潤一郎の初版単行本を可能な限り忠実に再現しました復刻版を3冊セットにしました谷崎潤一郎本人が処女作だとしている短編集「刺青」です皮膚や足に対するフェティズムとそれに溺れる男の性的倒錯などその後の谷崎作品に共通するモチーフが見られる初期の名作です一女性が刺青をされることによって自己の内部にある性を意識し不徳もあまんじて受け入れるという当時の文壇にはなかった芸術思想を優れた描写力と文飾の才で一躍谷崎の名を世に知らしめました性的倒錯を描き美しいものに征服される喜び美即ち強きものである作者独自の美の世界が顕されています明治44年処女作品集として短編集「刺青」は籾山書店から橋口五葉の装丁による美しい胡蝶本として出版されました本はおおむねきれいな状態です函の背に小さな点シミがあります「春琴抄」は中期の代表作です「何卒わたくしにも災難をお授け下さいませ」被虐趣味を超え繰り広げられる絶対美の世界美しく残忍な盲目の三味線師匠春琴に支え尽くしぬく奉公人佐助の壮絶な愛と倒錯の物語幼い頃から春琴に付添い彼女にとってなくてはならぬ人間になっていった奉公人の佐助は春琴の美貌を弟子の利太郎に傷つけられるや彼女の面影を脳裡に永遠に遺すため自ら盲目となる思考と官能が融合した美の陶酔の世界がくりひろげられマゾヒズムを究極まで美麗に描いた谷崎文学の頂点です初版本の漆塗りの深く美しい装幀で表題「春琴抄」の金文字が映えます初版本は表題文字を金で手書きでしたので一冊毎にわずかに差異が見られました復刻版では流石に手書きとはいかず特殊印刷となりました手に取ればその息を飲むほどの美しさに感動を覚えるのは初版本同様の黒漆ならではです本は美品です函もおおむねキレイです「盲目物語」織田信長の妹お市の悲運と遺児お茶茶の身の上をお側で仕えた盲目の三味線引きの思い出として語られる一人称の物語形式です表題の「盲目物語」の他に「吉野葛」等3篇が収録されています経年の焼けがありますグラシン紙が古くなっていますのでサービスで新しいグラシン紙をサイズカットしてお付けします復刻版といえども40年近く経過した古書であることをご理解のうえよろしくお願いいたします